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マガタマハンミョウ

マガタマハンミョウ CicindelaovipennisBates 準絶滅危惧
  コウチュウ目ハンミョウ科
選定理由 分布域の一部において生息条件が悪化しており、種の存続への圧迫が強まっていると判断される。 写真を拡大表示します
形態の特徴 体長15mm前後で、背面は銅色で時に緑色を帯びる。翅には中央に黄色の勾玉紋があり、青緑色の点刻がある。
生息環境 本種はブナやミズナラなどの落葉広葉樹林に生息しているが、特に日当たりのよい林縁部に多く見られる。
生態 成虫は夏頃に出現する。樹林内を敏速に歩き回るが詳しい生態は不明である。
分布状況 日本固有種。北海道南部、中部以北の本州、佐渡に分布する。県内では飛騨市天生湿原、白川村三方岩下で確認されている。多雪地帯に生息する。 分布情報図を拡大表示します
減少要因 本種はもともと個体数の少ない種であるが、落葉広葉樹林の伐採などで環境が悪化し、さらに減少した。
保全対策 本種の生息している多雪地帯の落葉広葉樹林を保護、保全する。特に大規模な伐採は避ける。
特記事項  
参考文献 原色日本甲虫図鑑(II):保育社

文責:野平照雄