選定理由 |
分布域の一部において生息条件が悪化しており、種の存続基盤が脆弱と判断される。 |
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形態の特徴 |
翅の長さ25mm前後のトンボである。いわゆる赤トンボと呼ばれるトンボの仲間で、体は橙色である。顔面は黄白色で2つの黒い眉斑がある。腹長は24mm前後である。 |
生息環境 |
丘陵帯の低地や丘陵地の抽水植物の繁茂した腐植栄養型の池沼や湿地に生息する。海岸沿いの汽水沼にも見られる。 |
生態 |
成虫は6月下旬〜11月に出現する。羽化直後の若い個体は羽化水域周辺の林縁や草の茂みなどで生活して夏を過ごす。幼虫は抽水植物の根ぎわや水底の植物性沈積物の陰や泥上で生活する。 |
分布状況 |
北海道、本州、四国、九州に分布する。国外では朝鮮半島、中国東北部などに分布する。県内では美濃地方の海津市海津町、笠松町、岐阜市、関市などに確認記録がある。 |
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減少要因 |
生息環境となる池沼や湿地の減少による。本種の生息する丘陵地は、人間の生産活動の活発な場所でもあり改変により生息環境が消失している。 |
保全対策 |
生息環境となる池沼や湿原の保全に配慮が望まれる。 |
特記事項 |
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参考文献 |
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