選定理由 |
分布域の一部において生息条件が悪化しており、種の存続基盤が脆弱と判断される。 |
|
形態の特徴 |
翅の長さ50mm前後のトンボである。体は黒色で黄色の条がコヤマトンボより発達しておりこの名前がある。翅も黄色を帯びている。腹長は56mm前後である。 |
生息環境 |
おもに丘陵地や低山地を流れる清流の周辺に生息し、幼虫は緩やかな流れの砂底あるいは砂礫底に生息する。 |
生態 |
成虫は5月下旬〜7月中旬頃出現する。羽化後の若い個体は、羽化水域をやや離れた林間の空き地などで生活する。幼虫は緩やかな流れの砂底あるいは砂礫底の凹みにうずくまって生活する。 |
分布状況 |
福島県以南の本州、九州に分布しているが、生息地はかなり限局している。県内では美濃地方の岐阜市、御嵩町、恵那市蛭川などに確認記録がある。 |
|
減少要因 |
河川の改修や護岸工事により幼虫の好む砂泥底が失われたり、生息場所そのものが破壊されてしまったり、水質が悪化したことが減少の原因と考えられる。 |
保全対策 |
生息する河川の改修や護岸などの工事は慎重にすべきであり、水質の悪化を防ぐ必要がある。現状生息している場所の詳細な調査が必要である。 |
特記事項 |
|
参考文献 |
|