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トラフトンボ

トラフトンボ Epithecamarginata(Selys) 準絶滅危惧
  トンボ目エゾトンボ科
選定理由 分布域の一部において生息条件が悪化しており、種の存続基盤が脆弱と判断される。 写真を拡大表示します
形態の特徴 腹長は、33〜39mmで、種名は橙褐色と黒の虎模様から名付けられた。
生息環境 おもに平地および丘陵地の挺水植物や浮葉植物が繁茂する比較的深くて大きい池沼に生息している。
生態 成虫は4月後半頃から羽化し、成熟成虫は5月を中心に見られる。独特の産卵様式を持ち、卵塊を形成してから水面に落とし、さらにその卵塊はひも状となる。移動能力は大きくない。
分布状況 本州東北部から九州南部にかけて分布している。国外では朝鮮半島および中国に分布している。県内では、羽島郡、美濃市、羽島市、岐阜市、海津市などに確認記録がある。 分布情報図を拡大表示します
減少要因 生息地が平地や丘陵地にある池沼であるため、埋め立てや水質悪化の影響を受けた。また、ブラックバスなどの移入種放流による食害や成虫の休息場所となる雑木林の伐採によっても生息地が失われる。
保全対策 全国的に減少が著しいことと、移動能力も大きくないと考えられていることから、生息地の保全など早急な対策が必要である。
特記事項  
参考文献  

文責:渡邉千洋