形態の特徴 |
翅の長さ30mm前後の小型のトンボである。体は太短くずんぐりした印象がある。体の色は黒色で黄色い模様がある。腹長は35mm前後である。 |
生息環境 |
平地や丘陵地、低山地の流れに生息し、琵琶湖など大きな湖の破砕湖岸にもすんでいる。 |
生態 |
成虫は4〜6月頃に見られ、5月頃に多く確認されるようである。幼虫は緩やかな流れの砂泥質の河床に見られ、渕やよどみの水生植物の根元や泥にもぐって生活する。羽化直後の若い個体は羽化水域からやや離れた丘陵地の雑木林へ移って生活する。 |
分布状況 |
日本固有種。北海道、本州、四国、九州に分布する。県内では美濃地方の岐阜市、多治見市、羽島郡などで確認され、近年地点によっては多数の個体が確認されている。 |
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減少要因 |
生息域は低地から丘陵地の河川周辺にあり、幼虫の生息場所となる植生帯のあるような緩やかな流れのある場所が必要である。また、羽化直後の成虫はヤゴの生活場所より離れた落葉広葉樹林で生活するため、河川周辺に落葉広葉樹林があることが条件となるが、これらの環境が失われつつある。 |
保全対策 |
幼虫の生息場所となる植生帯のあるような緩やかな流れある場所が必要である。 |
特記事項 |
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参考文献 |
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