選定理由 |
分布域の一部において生息条件が悪化しており、種の存続への圧迫が強まっていると判断される。 |
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形態の特徴 |
翅の長さ36mm前後のトンボである。体の色は緑色で強い金属光沢があり輝いている。翅は透明ではなく黒褐色で腹長は44mm前後である。 |
生息環境 |
主に平地や丘陵地の水生植物が繁茂する小河川に生息し、水質が清浄な水域にのみ生息する。 |
生態 |
成虫は5〜6月頃出現する。雄は水際の植生帯で縄張りを形成する。 |
分布状況 |
本州、四国、九州に分布する。国外ではヨーロッパからシベリアを経て朝鮮半島、中国東北部に分布する。県内では美濃地方の岐阜市、関市、美濃市、本巣市などに確認記録がある。 |
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減少要因 |
生息域は低地から丘陵地の小河川周辺にあり、幼虫の生息場所となる植生帯のあるような流れある場所が消失していることが考えられる。また、本種は清浄な水域に多いとされ生活排水の流入などにより生息環境が悪化していると考えられる。 |
保全対策 |
水辺の植生帯の保全に配慮が望まれる。また、本種の生息する水域については生活排水などで水質が極端に悪化することのないよう配慮したい。 |
特記事項 |
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参考文献 |
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