選定理由 |
大部分の個体群で個体数が大幅に減少している。 |
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形態の特徴 |
体長15〜34mmのアシナガバチによく似たカミキリムシである。上翅は黒と赤黄色の微毛をビロード状に密生し、体には多数の黄金色の毛が見られる。 |
生息環境 |
本種は桑畑やクワのある森林に生息しているが、特に山地のクワの大木のある森林およびその周辺に多い。 |
生態 |
成虫は7〜8月に出現する。クワの古木およびその周辺でよく見られる。幼虫はクワ、ヤマグワ、ケヤキなどの大木の芯部が枯腐れし、コルク状になった部分に穿孔し、腐植質を食べて成長する。 |
分布状況 |
日本固有種。北海道、本州、四国、九州に分布する。県内では飛騨地方の高山市高根町、美濃地方の郡上市白鳥町、同市明宝に確認記録があるのみである。 |
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減少要因 |
桑畑の消失または管理放棄により生息環境が悪化したためである。 |
保全対策 |
幼虫の餌木であるクワを保護・保全する。特に山地にある古木の伐採は避ける。 |
特記事項 |
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参考文献 |
原色日本甲虫図鑑(IV):保育社 |