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キベリカタビロハナカミキリ

キベリカタビロハナカミキリ PachytaerebiaerebiaBates 絶滅危惧II類
  コウチュウ目カミキリムシ科
選定理由 大部分の生息地で生息条件が明らかに悪化しつつあり、個体数が大幅に減少している。 写真を拡大表示します
形態の特徴 体長14〜22mm、体は黒色で、上翅を除いて灰白色毛を密生する。翅の縁は黄色を帯びるが、翅全体が黄色になる個体もある。
生息環境 本種は亜高山地帯のモミ、シラベ、トウヒなどのある針葉樹林に生息しているが、特に周辺にノリウツギ、リョウブのあるところに多い。
生態 成虫は7〜8月に出現し、ノリウツギ、リョウブなど落葉広葉樹の花に飛来する。雌は針葉樹の立ち枯れ木や伐採木に飛来し産卵する。幼虫はトウヒ、オオシラビソなどの針葉樹の倒木に穿孔して生活する。
分布状況 日本固有種。本州、九州に分布する。本州では中部山岳地域に限定される。県内では飛騨地方の高山市奥飛騨温泉郷、下呂市小坂町などに確認記録がある。最近はどの地域でも激減している。 分布情報図を拡大表示します
減少要因 トウヒ、オオシラビソなど亜高山帯針葉樹林の大規模伐採による生息環境の悪化による。
保全対策 生息地である亜高山帯針葉樹林を保全する。特に大規模な伐採は行わないようにする。
特記事項  
参考文献 原色日本甲虫図鑑:保育社

文責:野平照雄