ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ
トップページ > 分類でさがす > くらし・防災・環境 > 環境 > 自然保護 > > フタスジカタビロハナカミキリ

本文

フタスジカタビロハナカミキリ

フタスジカタビロハナカミキリ Brachytabifasciatajaponica(Matsushita) 絶滅危惧II類
  コウチュウ目カミキリムシ科
選定理由 大部分の生息地で生息条件が明らかに悪化しつつあり、個体数が大幅に減少している。 写真を拡大表示します
形態の特徴 体長16〜23mmで、頭、胸、腿節は黒く、翅は黄褐色である。翅の端とそのやや上方には黒紋がある。
生息環境 ブナ、ミズナラなどの落葉広葉樹林およびその周辺でヤマシャクヤクの自生しているところに生息する。
生態 成虫は5〜6月に出現し、ヤマシャクヤクやミズキなどの落葉広葉樹の花に集まる。特に、ヤマシャクヤクの花に好んで飛来するが、詳しい生態はわかっていない。
分布状況 日本固有亜種。本州、四国に分布する。種としてはアジア東北部からサハリンに分布する。県内では飛騨地方の飛騨市宮川町、同市河合町、白川村、下呂市小坂町、高山市清見町などに確認記録がある。 分布情報図を拡大表示します
減少要因 本種が生息しているブナ林など落葉広葉樹林の減少と成虫の餌となるヤマシャクヤク自生地の荒廃による。特に近年の山野草ブームでヤマシャクヤクが乱獲され、ほとんどなくなってしまった場所もある。
保全対策 落葉広葉樹林の保全とヤマシャクヤク群落を保全する。
特記事項  
参考文献 原色日本甲虫図鑑(IV):保育社

文責:野平照雄