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オオメツツシンクイ

オオメツツシンクイ Melittommaoculare(Nakane) 絶滅危惧II類
  コウチュウ目ツツシンクイ科
選定理由 大部分の生息地で生息条件が明らかに悪化しつつある。 写真を拡大表示します
形態の特徴 体長9〜23mmの甲虫で、暗赤褐色の大型種である。同定を誤るような近似種はない。
生息環境 全国的に記録の少ない種で詳しい生態はわかっていない。当県ではブナ林での生息が確認されている。
生態 夜行性ないし薄暮性である。灯火に飛来した個体が確認されていが、詳しい生態は不明である。
分布状況 日本固有種。本州、九州に分布する。県内では西濃地域のブナ林のみが生息地だが、採集された個体数は非常に少ない。全国的にも記録は少なく、特に本州では記録地が数県のみである。 分布情報図を拡大表示します
減少要因 採集例が少ないのでよくわからないが、ブナ、ミズナラなどの落葉広葉樹林の減少も一因と考えられる。
保全対策 ブナ、ミズナラなど落葉広葉樹林を保護・保全する。特に大規模な伐採は避ける。
特記事項  
参考文献
  • 原色日本甲虫図鑑(III):保育社
  • 高井泰(1986)シラホシダエンマルトゲムシとオオメツツシンクイの岐阜県徳山村からの記録.月刊むし、(188):39-40

文責:豊島健太郎