形態の特徴 |
体長7mm前後のホタル。体は黒褐色であるが、前胸背には橙色の斑紋のあるものとないものがある。 |
生息環境 |
低地〜丘陵地にある湿地や、その周辺の土壌湿度の高い草地や林縁部に生息している。 |
生態 |
幼虫は陸上性でミミズを捕食する。成虫は岐阜市の平地では6月初旬を中心とした2〜3週間ほど出現する。ホタル科であるが成虫は羽化直後を除き発光しない。 |
分布状況 |
日本固有種。本州中部地方の岐阜県と三重県から確認されているのみ。県内では岐阜市、土岐市、関市、高山市で確認されている。 |
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減少要因 |
本種の生息地である湿地やその周辺の草地、森林が開発によって消失したり、乾燥化によって環境が悪化したこと。 |
保全対策 |
本種の生息している湿地およびその周辺の草地、森林の保護・保全。 |
特記事項 |
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参考文献 |
- 高井泰・桐山功・青木哲郎(1989)岐阜県のホタル科およびホタルモドキ科.岐阜県生物教育、33:47-53
- 大場信義・高井泰・後藤好正・川島逸郎(1996)コクロオバボタル雄成虫の外部形態・習性および生息環境.横須賀市博研報(自然)、(44):33-45
- 豊島健太郎(2007)昆虫類コウチュウ目.可児市史4自然編目録:106-176
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