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オオチャイロハナムグリ

オオチャイロハナムグリ OsmodermaopicumLewis 絶滅危惧II類
(環境省:準絶滅危惧) コウチュウ目コガネムシ科
選定理由 大部分の個体群で個体数が大幅に減少している。 写真を拡大表示します
形態の特徴 体長25mm前後の大型甲虫で、ハナムグリ類の中では最大である。体は光沢ある黒褐色であるが紫銅色になることもある。
生息環境 本種はブナやミズナラなどの落葉広葉樹林に生息しているが、特に洞のある大径木の多い森林に生息する。
生態 成虫は7〜8月に出現する。広葉樹の立枯れ木や樹洞周辺で生活しているが、他のハナムグリのように花に集まることはない。雄は麝香(じゃこう)のような独特な臭いを出す。幼虫は樹洞に溜まった腐植物を食べて成長する。
分布状況 日本固有種。本州、四国、九州、屋久島に分布する。県内では飛騨市、白川村、高山市、郡上市に確認記録がある。 分布情報図を拡大表示します
減少要因 ブナなど落葉広葉樹の自然林が伐採され、幼虫の生息場所である樹洞のある大径木が減少したことによる。
保全対策 幼虫の生息場所である樹洞が形成されるような大径木のある落葉広葉樹林の保護、保全が必要である。
特記事項  
参考文献 原色日本甲虫図鑑(II):保育社

文責:野平照雄