選定理由 |
大部分の生息地で生息条件が明らかに悪化しつつある。 |
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形態の特徴 |
体長25〜35mmほど。全体黒色で光沢がない。クロナガオサムシとたいへんよく似ており、特に本亜種はクロナガオサムシと紛らわしい。 |
生息環境 |
よくわかっていないが同じ仲間のクロナガオサムシと同じように、主に広葉樹林内やその周辺に生息していると考えられる。 |
生態 |
本亜種の生態は未調査だが、オオクロナガオサムシの幼虫は一般に昆虫の幼虫を捕食している。成虫は主に小動物を捕食するが植物質の物も食べる。 |
分布状況 |
同じ仲間のクロナガオサムシは本州、九州に分布しているが、本種は本県の高山市を流れる小八賀川と宮川に挟まれた地域だけに生息している。その周辺にはクロナガオサムシが生息していることから、本種とは生息地を済み分けている。 |
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減少要因 |
特に生息域である林の伐採は大きな影響を与える。また周辺に分布するクロナガオサムシとは混生できないと考えられ、人為ではなくとも今後ヒダオオクロナガオサムシの分布域にクロナガオサムシが侵入すると、競合により個体群が影響を受ける可能性がある。 |
保全対策 |
本種は高山市の狭い地域にしか生息していないので、ここにある広葉樹林の保護・保全。特に大規模な伐採は避ける。 |
特記事項 |
高山市が模式産地であり、唯一の生息域である。 |
参考文献 |
KubotaK.andIshikawaR.(2004)GeographicaldifferentiationofLeptocarabus(Leptocarabus)kumagaiiKimura&KomiyainHonshu,Japan(Coleoptera,Carabidae).Biogeography,6:27-38 |