形態の特徴 |
全体黒色の大型のクワガタムシ。体長は雄が30〜55mm(大腮を含む)、雌が25〜40mm程度だが、人口餌を与えた飼育個体では80mmを超す個体もある。 |
生息環境 |
河川敷から丘陵地及び山地帯の落葉広葉樹林に生息する。ただし生息する山地は局所的である。 |
生態 |
成虫は6〜9月に出現する。昼間は樹洞などに潜んでいるが、夜になると樹液に集まる。気温の高い夏季には灯火にも飛来する。成虫で越冬し、翌年落葉広葉樹の倒木や立ち枯れ木に産卵する。幼虫はこの朽木の中で成長する。成虫の寿命は長く、4年以上生存することもある。 |
分布状況 |
北海道〜九州、対馬に分布する。国外では朝鮮半島、中国に分布する。県内での確認記録は少ないが、丘陵地から山地帯に局所的ではあるが広く分布しているものと考えられる。 |
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減少要因 |
開発や植林による落葉広葉樹林の減少による。また、近年の異常なクワガタムシブームで大きな個体は高価格で取引されるため業者やマニアの乱獲による採集圧が大きい。特に、木を切り倒すような不法行為もあり、自然環境自体の破壊も要因である。 |
保全対策 |
生息地である自然性の高い落葉広葉樹林は可能な限り保全し、業者やマニアの乱獲に対処した保全策が急務である。また、調査などで確認された場合は確認場所の特定できないような公表の仕方が必要である。 |
特記事項 |
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参考文献 |
原色日本甲虫図鑑(II):保育社 |