選定理由 |
大部分の個体群で個体数が大幅に減少している。 |
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形態の特徴 |
体長10〜12mmで体は光沢のない黒緑色である。上翅の外縁中央と後方に白紋を現し、上翅会合部後方に赤紋を表す個体もある。後翅は退化している。同定は容易である。 |
生息環境 |
スキー場や河畔などの草原や日当たりのよい松林などが生息地であるが、当県では河川敷の草地に生息している。 |
生態 |
幼虫、成虫とも肉食性である。成虫は草地を敏速に走り、餌である小昆虫を捕食する。幼虫は土中に穴を掘り、ここで餌獲りをする。土中で蛹、成虫となり地上へ出て行く。 |
分布状況 |
本州、四国、九州に分布する。国外では朝鮮半島、中国北東部、シベリアに分布する。県内では輪之内町福束を含む揖斐川下流域一帯で確認されているが、同様な環境を有する木曽川・長良川の河川草原にも生息する可能性は高い。 |
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減少要因 |
公園化などによる自然度の高い河川性草原の減少によると思われる。 |
保全対策 |
河川敷に残された草地を保護・保全する。特に外来種に覆われたところは除去して本来の姿に戻すことが必要である。 |
特記事項 |
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参考文献 |
原色昆虫大図鑑(II):北隆館 |