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カワバタモロコ_18332
カワバタモロコ | HemigrammocyprisrasborellaFowler | 絶滅危惧II類 |
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(環境省:絶滅危惧IB類) | コイ目コイ科 |
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選定理由 | 大部分の生息地で生息条件が明らかに悪化しつつあり、個体数が大幅に減少している。 | |
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形態の特徴 | 体長4cm前後のモロコ類に似た小さな魚。体は青緑色を帯びた褐色で腹は白色。繁殖期の雄は鮮やかな黄金色を帯びる。 | |
生息環境 | 低地、丘陵地の浅い池沼・農業用水池・小川などに生息。雑食性で付着藻類や小動物を食べる。 | |
生態 | 繁殖期は6〜7月で、岸辺の植生帯の水生植物の葉や茎に卵を産み付ける。ふ化した稚魚は底層で生活し、成長に従って表層に移動する。成魚は小さな群れで表層付近を遊泳することが多い。 | |
分布状況 | 日本固有種。本州の東海地方以西、四国の瀬戸内海側及び九州北西部に分布。県内では美濃地方の低地に分布。 | |
減少要因 | ため池改修などによる繁殖場となる岸辺の植生帯の消失が要因として挙げられる。また、本種は分布域すべての生息地で急激に個体数が減少しているといわれており、イタセンパラ同様、オオクチバスなど外来の捕食者侵入も要因として挙げられる。 | |
保全対策 | 繁殖場、成魚の生活場となる岸辺の植生帯の保全・創出。また、オオクチバスなど外来魚の放流は厳に慎みたい。 | |
特記事項 |