選定理由 |
生息環境などからすると危険性が高いと判断されるが、現状についての情報が乏しく判断できない。 |
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形態の特徴 |
全長5cm前後のカエル。体は赤褐色で鼻先から目の後ろに黒い帯状の線がある。ナガレタゴガエルと同様外形的に似た種類がいるが、のどから胸にかけて黒くないこと、背中の両脇にある隆起線が鼓膜の所で大きく曲がらないことで区別できる。 |
生息環境 |
平地ないしは丘陵地の樹林に生息し、平地の湿地や丘陵山間の湿田のたまり水などで繁殖する。 |
生態 |
1〜3月ごろ日当たりのよい水田(湿田)や湿地などで繁殖する。 |
分布状況 |
本州、四国、九州、隠岐、大隅諸島に分布。県内では美濃地方南部の羽島市、輪之内町、坂祝町などや北部の大和町、白鳥町で確認記録がある。低地、丘陵地に生息する種で県内の主要な生息地は美濃地方にあると考えられる。 |
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危険要因 |
繁殖場となる山間の水田は耕作を休止した所も多く、乾燥化により消失している。また、平地でも乾田化が進み繁殖環境が急激に減少している。 |
特記事項 |
かつては平地や丘陵地に広く生息していた種であるが、近年の記録としては、木曽川や揖斐川下流の河川内にみられる湿地での確認記録があるのみ。山地に生息するヤマアカガエルより減少しているようである。 |