形態の特徴 |
トノサマガエルより一回り小さいカエル。外形はトノサマガエルによく似ているが、背中の黒い斑紋が丸みを帯びており、個々がつながらず完全に独立している。また、体型は腹の大きいトノサマガエルといった感じに見える。 |
生息環境 |
低地の水田(湿田)や池沼などに生息する。 |
生態 |
繁殖は5〜7月にかけて水田などで行われる。成体は水域を離れることは少なく、トノサマガエルのように水域から離れた場所で確認されることはない。 |
分布状況 |
日本固有種。長野県南部、東海、近畿、瀬戸内海に分布。県内での分布は南部の美濃平野に限定しており、美濃地方の羽島市、輪之内町など8市町村で確認記録がある。 |
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減少要因 |
湿田や池沼などの水域に生息する種であり、生息地が宅地などとして改変されて減少したり、水田の乾田化などにより生息環境が悪化。 |
保全対策 |
生息環境となる池沼の保全あるいは創出に配慮が望まれる。 |
特記事項 |
生息環境の減少によるトノサマガエルとの交雑があるといわれている。また、減少要因には農薬散布による影響や環境ホルモンによる繁殖阻害も挙げられる。 |