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オオサンショウウオ_18280

オオサンショウウオ Megalobatrachusjaponicus(Temminck) 絶滅危惧II類
(環境省:準絶滅危惧) サンショウウオ目オオサンショウウオ科
選定理由 大部分の生息地で生息条件が明らかに悪化しつつあり、個体数が大幅に減少している。 写真を拡大表示します
形態の特徴 全長1m前後になる大型のサンショウウオで世界最大の両生類。体は茶褐色で黒色の斑紋があるが、変異が大きく全身茶褐色から黒色のものまでさまざまである。
生息環境 河川の中上流部に生息。繁殖は上流部で行われることが多い。
生態 夜行性で日中は河岸の横穴などに潜んでいる。この横穴は河岸にある岩など水衝部に形成された渕にあることが多く、前面に平瀬が広がった場所を好むようである。繁殖期は8月下旬から9月で、8月上旬頃から河川を遡上(そじょう)し始め上流部の河岸の横穴に産卵する。卵は直径5mm位でゼラチン状のひもで結ばれて数珠(じゅず)状につながっている。
分布状況 日本固有種。岐阜県以西の本州、四国及び九州の一部に分布。本県は分布東限付近。県内では長良川流域及び木曽川水系の飛騨川流域などに分布が見られる。 分布情報図を拡大表示します
減少要因 河川改修など護岸のコンクリート化による巣穴となる場所の減少。また、繁殖期には河川を遡上するため、移動経路がない堰(せき)などにより遡上が妨げられると繁殖に影響する。
保全対策 生息地では横断工作物に移動経路となる斜路を確保することが望ましい。また、日中の隠れ場となる横穴にも配慮が必要である。
特記事項 特別天然記念物(種指定)。郡上郡大和町小間見川、和良村鬼谷川和良川及び八幡町洲河の各流域の生息地は国指定天然記念物。飛騨地方の宮川で確認例があるが、人為的に移入された可能性も考えられる。