形態の特徴 |
全長12cm前後の小型のサンショウウオ。体は紫がかった茶褐色で銀白色の斑点がある。 |
生息環境 |
丘陵帯の常緑広葉樹林、針広混交林(モミ林)などの樹林に生息し、沢水が伏流しているような源流近くで繁殖。 |
生態 |
繁殖期は3月下旬〜5月上旬ごろであるが、伏流水中の石の下などに産卵する。成体は渓流周辺の樹林の落葉下や腐植土中で生活しており発見しにくい。 |
分布状況 |
日本固有種。本州の近畿(京都を除く)〜九州の山地に分布。本県は分布東限。分布域は県南西部の県境付近の山地に限定すると考えられる。県内での確認例は極めて少なく美濃地方西部の上石津町、根尾村、藤橋村で確認されているにすぎない。 |
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減少要因 |
渓流周辺の樹林の伐採などによる乾燥化、改変に伴う土砂流入などにより生息環境が消失しやすい。 |
保全対策 |
生息地となる渓流付近の樹林伐採に際しては、残存林分の林床が乾燥化しないよう林縁植生の早期回復を図る。また、可能な限り伐採箇所が極小となるよう配慮が望まれる。 |
特記事項 |
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