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シナノエンマコガネ

シナノエンマコガネ OnthophagusbivertexHeyden 絶滅危惧I類
  コウチュウ目コガネムシ科
選定理由 既知の全ての個体群で、個体数が危機的水準にまで減少している。 写真を拡大表示します
形態の特徴 8mm前後の甲虫である。黒色で雄の頭部には水牛のような1対の角がある。
生息環境 放牧地などの開けた牧場などに生息する。
生態 家畜などの糞を食べて生活し、成虫は春から秋にかけて出現する。
分布状況 北海道から九州、対馬まで分布する。国外では朝鮮半島、中国、シベリアに分布する。県内では飛騨市からの記録がある。 分布情報図を拡大表示します
減少要因 畜産の衰退と、家畜の飼養環境の変化、特に人工飼料の普及はハエ類などの害虫の駆除に貢献したが、本種のような食糞性昆虫の生息にも大きなダメージを与えた。
保全対策 家畜(犬を含む)の糞が確保される環境が必要である。
特記事項  
参考文献 鳥飼兵治(1954)飛騨北部の興味ある甲虫No.3.12pp.(自刊)

文責:高井泰