形態の特徴 |
翅の長さ20mm程度で国内のアオイトトンボ属の中では小型種である。後頭部の後ろ側が黄白色をしていることと、胸部の金属緑色部が狭いことなどで見分けられる。 |
生息環境 |
おもに平地から丘陵地にかけての挺水植物が繁茂する池沼や湿地の滞水などに生息する。 |
生態 |
成虫は6〜10月に出現する。抽水植物が生えている自然度が高い池沼に生息し、抽水植物の生体組織内に産卵する。連結産卵が主であるが、単独で行うこともある。 |
分布状況 |
国内では、本州、四国、九州に分布しているが、かなり局地的な傾向が強い。国外では、朝鮮半島から中国にかけて生息している。岐阜県では確実な産地はない。 |
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減少要因 |
生息地が平地や丘陵地であるため、埋め立てや水質悪化の影響を受けた。環境変化に対する適応力が弱く、水生植物相の変化によっても生息地が失われる。 |
保全対策 |
全国的に減少が著しいことと、移動能力も大きくないと考えられていることから、現地調査を詳細に実施し、絶滅回避の手立てを講ずる必要がある。 |
特記事項 |
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参考文献 |
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