選定理由 |
過去に県内に生息したが、過去50年間の間に絶滅したと考えられる。 |
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形態の特徴 |
翅を広げた大きさ50〜55mm前後の蝶である。翅の色は黄褐色で豹紋模様がある。 |
生息環境 |
主として湿性草原の周辺に好んで生息する。ときに樹林内の開けた空間にある草地や休耕田でも発生する。 |
生態 |
成虫は6月上旬〜7月中旬に出現する。アザミ類、オカトラノオ、ヒメジョオンなどの花で吸蜜するほか、湿地で吸水することもある。幼虫の食草はキク科のアザミ類である。 |
分布状況 |
本州中部と中国地方に分布するが生息地は局地的である。国外では朝鮮半島、中国北東部に分布する。県内では飛騨地方の高山市朝日町、美濃地方の土岐市でそれぞれ40年以上前の確認記録があるのみである。 |
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減少要因 |
生息環境となる湿性草原は宅地、ゴルフ場、工場建設などとして開発されやすい立地条件にある。農業形態の変化で手入れされなくなった場所は、薮化して生息地として適さなくなった。 |
保全対策 |
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特記事項 |
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参考文献 |
西田眞也(2003)岐阜県の蝶 |