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オオウラギンヒョウモン

オオウラギンヒョウモン Fabriciananerippe(C.etR.Felder) 絶滅
(環境省:絶滅危惧I類) チョウ目タテハチョウ科
選定理由 過去に県内に生息したが、過去50年間の間に絶滅したと考えられる。 写真を拡大表示します
形態の特徴 翅を広げた大きさは60〜70mmほどの蝶で、ヒョウモン類では最大である。後翅外縁の黒いM字の斑紋列で他種と区別できる。
生息環境 県内では確実な産地は不明であるが、県外では河川の堤防やスキー場、カルスト台地など草丈の短い比較的大規模な草原が知られている。
生態 成虫は5月下旬頃から出現し、7月下旬〜8月中旬頃までは夏眠する。秋に再び活動を開始し産卵する。幼虫は無茎のスミレ類を食し越冬する。
分布状況 国内では戦前は北海道を除く本州、四国、九州に広く分布していたものとされるが、近年各地で激減し、現在は本州西部と九州などに局地的に生息している。国外では中国、朝鮮半島。県内では高山市、下呂市萩原町などに確認記録がある。 分布情報図を拡大表示します
減少要因 個体数の減少は全国的傾向であるが、確実な原因は解明されていない。採草地の放棄や植林などにより、本種の生息地に必要な比較的大きな草丈の短い草原の減少も一因と考えられている。
保全対策  
特記事項  
参考文献
  • 西田眞也、岐阜県の蝶
  • 信州昆虫学会、信濃の蝶
  • 藤岡知夫、日本産蝶類大図鑑

文責:榎信好