選定理由 |
生息環境などから絶滅の危険性が高いと判断されるが、現状についての情報が不足している。 |
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形態の特徴 |
全長20cm、翼開長は50cmにもなる大型のアマツバメである。全体は黒褐色で背の中央は灰白色をしている。喉と尾羽の付け根下面が白く、よく目立つ。 |
生息環境 |
丘陵帯から亜高山帯まで広く分布するが、見られるときはいつも飛んでいる。繁殖は山地帯の樹林内の樹洞である。 |
生態 |
夏鳥。越冬地は東南アジアからオーストラリアの東部である。繁殖期に巣にいる以外はほとんど飛んでいると言われている。飛びながら空中の昆虫を捕食し、水を飲むときや水浴びも飛びながら行う。大木の隙間や樹洞内で繁殖するが不明なことが多い。群れで行動することが多い。 |
分布状況 |
北海道、本州中部以北に渡来する。山林内で繁殖すると考えられているが、県内では高山市旧上宝村地域で樹洞に入りこむ本種が確認されているだけで繁殖については不明である。渡りの時期には平地でも観察される。 |
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危険要因 |
本種は大木の樹洞内で繁殖すると言われているので、山地帯から亜高山帯にかけての大木のある山林の開発が悪影響を与えると思われる。 |
保全対策 |
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特記事項 |
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参考文献 |
- 「山渓ハンディ図鑑7日本の野鳥」(叶内拓哉・安部直哉・上田秀男、山と渓谷社、1998)
- 「日本の野鳥590」(真木広造・大西敏一、平凡社、2000)
- 「日本の鳥550山野の鳥・水辺の鳥」(山形則男・吉野俊幸、文一総合出版、2000)
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