| 選定理由 |
生息環境などから絶滅の危険性が高いと判断されるが、現状についての情報が不足している。 |
 |
| 形態の特徴 |
全長33cmでキジバトとほぼ同じ大きさである。頭部、喉から胸は黄色味の強い緑色で背は灰色がかった緑色である。雄の翼は赤紫色で雌では全体に雄より淡い色をしている。 |
| 生息環境 |
丘陵帯から山地帯の主に落葉広葉樹林に好んで生息する。海水を飲むため、海岸の林でも見られる。 |
| 生態 |
留鳥。繁殖期に暗い林内から「オーアーオーアーオー」と聞こえる声がする。初夏から秋にかけて塩分をとるため、海岸で海水を飲む姿が観察される。主に木の実や植物の芽を食べている。通年、生息しているが繁殖については不明なことが多い。 |
| 分布状況 |
北海道から九州まで広く分布する。国外では中国南部、ベトナム北部に分布する。県内では繁殖期、高山市、白川村、郡上市、山県市、揖斐郡、養老町、加茂郡などの山林で囀りを聞くことがあるが、巣はまだ見つかっていない。 |
 |
| 危険要因 |
本種は全国的に広く分布しているにもかかわらず、営巣の発見は数例で繁殖期の生態は解明されていない。山林における開発行為は繁殖の成功の可否に影響を与える。 |
| 保全対策 |
|
| 特記事項 |
御嵩町指定希少野生生物。 |
| 参考文献 |
- 「山渓ハンディ図鑑7日本の野鳥」（叶内拓哉・安部直哉・上田秀男、山と渓谷社、1998）
- 「日本の野鳥590」（真木広造・大西敏一、平凡社、2000）
- 「日本の鳥550山野の鳥・水辺の鳥」（山形則男・吉野俊幸、文一総合出版、2000）
|
