形態の特徴 |
殻は薄く半透明で、高さ11mm、直径16mm程の偏球形をした陸産巻貝である。色は緑味のある黄褐色で光沢が強い。 |
生息環境 |
良く保全された自然度の高い落葉広葉樹林の林内や林縁の朽木や落葉の下など湿度の高い場所に生息する。 |
生態 |
詳しい生態はわかっていないが、10月中旬、石灰岩地域の沢筋の落葉上で確認した例がある。発達した外套幕で殻を包み細い足で地上を移動する。直接刺激を与えると外套幕を縮め、殻の部分が見えるが、黒っぽい落葉に付いていると発見しにくい。 |
分布状況 |
本州中部に分布し、当県と隣接する福井、石川、長野と静岡の各県に分布している。県内では美濃地方の平野部を除けば全県的に確認記録がある。東部では愛知県境でも記録されている。 |
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危険要因 |
ダムや自動車道の建設、石灰採掘、リゾート開発などのための樹林の伐採による環境の改変、人里近くでは、農薬の散布などが危険要因となる。 |
保全対策 |
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特記事項 |
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参考文献 |
- 早瀬善正ほか(2008)岐阜県揖斐川町春日における陸産貝類相調査.かきつばた、33:名古屋貝類談話会
- 東正雄(1982)原色日本陸産貝類図鑑
- (財)自然環境研究センター(2002)自然環境保全基礎調査生物多様性調査動物分布調査(陸産及び淡水産貝類)報告書
- 湊宏(1988)日本陸産貝類総目録
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