形態の特徴 |
殻長3〜5mm、殻は薄質で白色から灰褐色、半透明、繊細な成長脈がある。殻頂は後方に位置する。 |
生息環境 |
低地から高山地の湧水のある湖沼や湿地、水路などに生息するが、湿り気がある程度の湿地の落葉間に生息している場合もある。 |
生態 |
20余りの種や亜種名が記載されているが、明らかに分別できるものは少なく、未だに分類は混迷している。生態についての知見はほとんどない。 |
分布状況 |
日本固有種。北海道から本州に広く分布するが産地は局限される。県内では飛騨地方の飛騨市河合町、高山市朝日町、美濃地方の海津市南濃町で確認記録がある。ただし分類学的な検討が十分でないので、詳細については不明である。 |
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危険要因 |
もともと生息地、個体数が少ない種である上に、好適な生息環境である湧水の枯渇や水域の埋め立てにより生息地が減少していることが考えられる。 |
保全対策 |
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特記事項 |
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参考文献 |
- 岐阜県博物館(1982)岐阜県産貝類標本総合目録:38pp.岐阜県博物館
- 増田修・内山りゅう(2004)日本産淡水産貝類図鑑(2)汽水域を含む全国の淡水貝類:240pp.ピーシーズ
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