選定理由 |
生息地が限局されており危険性が高いと判断されるが、現状についての情報が乏しく判断できない。 |
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形態の特徴 |
殻の幅5mm程度、亜三角形の微小な淡水産二枚貝である。殻の色は淡灰色で光沢は目立たない。殻頂はやや水管口側(後ろ)に位置する。 |
生息環境 |
マメシジミ類は夏期の水温が20℃以下で、水質が良好な湧水や山間の湿地や池沼、沢水水路などの泥や砂礫底に生息する。 |
生態 |
水域の砂泥底に浅く潜ったり、少し水管口側(後ろ)を出した状態で生活している。現地では、9月中旬に水温11〜12℃で水深10〜20cmの浅瀬で確認されている。 |
分布状況 |
北海道、本州(栃木県・群馬県)に分布する。国外ではヨーロッパに分布する。県内では1996年に高山市で確認された記録がある。 |
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危険要因 |
山地の池沼に生息するため、生息環境が隔離された条件下にある。環境が一度悪化すると復元は困難になる。 |
保全対策 |
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特記事項 |
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参考文献 |
- 波部忠重(1973)軟体動物.川村日本淡水生物学
- 近藤紀巳(1998)乗鞍岳大丹生池のハイイロマメシジミ.岐阜県博物館調査研究報告第19号
- 増田修・内山りゅう(2004)日本産淡水産貝類図鑑(2)汽水域を含む全国の淡水貝類:240pp.ピーシーズ
- (財)自然環境研究センター(2002)自然環境保全基礎調査生物多様性調査動物分布調査(陸産及び淡水産貝類)報告書
- 稲葉修・家山博史(2006)福島県で見つかったマメシジミ類.ちりぼたん、37(2):日本貝類学会
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