選定理由 |
分布域の一部において生息条件が悪化しており、種の存続への圧迫が強まっていると判断される。 |
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形態の特徴 |
殻の高さ約30mmの陸産巻貝である。殻は細長く色は黄褐色で、螺旋の数は15層程度であるが、成熟した個体では、殻の先端が脱落していることが多い。 |
生息環境 |
県内では、石灰岩地帯の山地林下に生息することが多い。特に石灰岩地帯特有の植物が生育する場所に多い。 |
生態 |
詳しい生態はわかっていないが、落葉や石灰岩礫の隙間などで見られることが多い。冬季は石灰岩の礫の下に集まることが多い。 |
分布状況 |
中部地方以西の本州、四国、九州に広く分布する。県内では本巣市、揖斐川町、養老町、大垣市、関ヶ原町などで確認されている。 |
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減少要因 |
樹林の伐採などに伴う林床の乾燥化などによる生息環境の減少が考えられる。 |
保全対策 |
樹林の伐採に際しては、残存林分の林床が乾燥化しないよう、林縁植生の早期回復を図り、可能な限り伐採箇所が極小となるよう配慮が望まれる。 |
特記事項 |
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参考文献 |
- 東正雄(1982)原色日本陸産貝類図鑑
- (財)自然環境研究センター(2002)自然環境保全基礎調査生物多様性調査動物分布調査(陸産及び淡水産貝類)報告書
- 湊宏(1988)日本陸産貝類総目録
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