| 形態の特徴 |
殻の直径約40mmの陸産巻貝である。殻は著しく低く扁平で、色は黄褐色で黒い筋があり、その筋は殻の頂点から放射状に渦巻く黄色の線で分断されて独特の模様になる。 |
| 生息環境 |
丘陵帯〜山地帯の落葉広葉樹林の林床に生息している。人家跡や石灰岩地を生息地にする個体が多い。 |
| 生態 |
林床や林道脇の石灰岩礫の隙間に堆積した落葉下で見つかることが多い。ブナ林の落葉下でも見られる。低地では沢筋の落葉下で見られることが多い。 |
| 分布状況 |
種レベルの分布は、中国地方〜北陸地方に広がる。県内に分布する型は、当県、滋賀県、福井県をつなぐ伊吹山系、白山山系に分布している、県内では揖斐川町、本巣市などで確認記録がある。 |
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| 減少要因 |
樹林の伐採などに伴う林床の乾燥化、個体数の多い石灰岩地の岩石採掘のための破壊などによる生息環境の減少による。また、生息地が極めて限定している種であるため、貝類愛好家などによる過度の採集も減少要因になっている。 |
| 保全対策 |
樹林の伐採に際しては、残存林分の林床が乾燥化しないよう、林縁植生の早期回復を図り、可能な限り伐採箇所が極小となるよう配慮が望まれる。採集者のマナー向上のための啓発も欠かせない。 |
| 特記事項 |
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| 参考文献 |
- 東正雄(1982)原色日本陸産貝類図鑑
- (財)自然環境研究センター(2002)自然環境保全基礎調査生物多様性調査動物分布調査(陸産及び淡水産貝類)報告書
- 湊宏(1988)日本陸産貝類総目録
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