形態の特徴 |
全長7cmでカマツカに似るが、吻と体が太短く、口唇に乳頭状突起がない。一対の短い口髭がある。雄が雌よりも大型となる。 |
生息環境 |
河川の下流域の流れの緩やかなよどみや平野部の池などの浅い砂泥底あるいは泥底に生息している。 |
生態 |
産卵期は3月〜5月である。卵は沈性粘着卵で、一粒づつ寒天質状の物質に包まれている。卵はすり鉢状の巣の中で1尾の雄によって保護されている。雌雄ともに満2年で成熟する。 |
分布状況 |
濃尾平野、近畿地方、山陽地方、九州北西部に分布する。移植により関東地方などにも生息している。国外では中国東部、朝鮮半島に生息する。県内では飛騨地域には生息しない。 |
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危険要因 |
危険要因については不明な点が多いが、県内で多くの個体数の生息が確認されている場所は木曽川下流域に限られていることから、砂泥底のワンドなどの消失が個体数の減少に影響している可能性がある。 |
保全対策 |
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特記事項 |
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参考文献 |
- 細谷和海(2000)コイ科.中坊徹次(編)、日本産魚類検索第2版、pp.253-271:東海大学出版会.
- 細谷和海(2002)ツチフキ.川那部浩哉・水野信彦・細谷和海(編)、山渓カラー名鑑日本の淡水魚3版、p.316:山と渓谷社.
- 中村守純(1969)日本のコイ科魚類:資源科学研究所.
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