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紙本著色円空画像[しほんちゃくしょく・えんくうがぞう]
分類 | 重要文化財 |
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指定別 | 県 |
所在地 | 高山市丹生川町下保 |
所有者 | 千光寺 |
指定年月日 | 昭和47年12月13日 |
円空の画像は関市弥勒寺にあったが、大正9年(1920)の火災によって原本は焼失した。これを神岡町(当時)の大森旭亭が模写したものが千光寺の画像である、焼失した画像は誰の作か伝わっていない。
この画像の円空は岩座に座し、数珠と独鈷をもち、異様な頭巾を被り、鋭い目つきをしている。
この画像の裏面には、高山の国学者、田中大秀の裏書きがある。また、軸の上部には「一心」と書いた紙が張りつけてある。他に田中大秀の弱々しい変体仮名の文書があり、それによると、文化2年(1805)に模写したことが知られる。また、田中大秀が千光寺に寄進したもので、円空の画像として唯一のものである。