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絵馬[えま]
分類 | 重要文化財 |
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指定別 | 県 |
所在地 | 土岐市妻木町 |
所有者 | 八幡神社 |
指定年月日 | 昭和35年10月3日 |
絵馬は生馬を神に奉納したものが、後に馬の絵を描き代用するようになったものと思われ、更に馬の絵だけでなく、花鳥、風俗、人物等多種多様な絵画を額として奉納するようになった。この八幡神社の絵馬は、左右相対して、馬を各1頭、対照的に描いたものである。墨書から慶長14年(1609)8月妻木左太郎頼久によって奉納されたものであることがわかる。
この絵馬は保存状態がよく、破損や退色がなく、胡粉盛上の極彩色で新鮮な絵画である。画面いっぱいに大和絵風に描かれたもので、駿馬の構図、色彩、筆致など巧みであり、桃山の麗しい面影もあり、つつしみ深い謹厳な明るい作品である。