形態の特徴 |
頭胴長70〜80mm、体重8〜15g。体毛は黒色。尾にまばらに毛がある。ヒミズと似ているが、一回り小さく、尾の長さが体長の半分程度であることで区別できる。 |
生息環境 |
山地帯上部〜亜高山帯下部の草地や主として落葉広葉樹林内の地中に生息している。県内で確認された個体数が少ないため、生息環境に不明なことが多い。 |
生態 |
地表の腐植層下に坑道を掘って生活する。繁殖期は5〜7月頃。餌はミミズ・昆虫・クモ類などである。 |
分布状況 |
日本固有種。本州、四国、九州に局地的に分布する。県内では飛騨市河合町、高山市荘川町、同市丹生川町、下呂市小坂町で確認されている。 |
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危険要因 |
本種の生息域は山地帯上部〜亜高山帯下部に限られ、県内での分布域は狭い。また、本種は地表の腐植層で生活するため、生息環境は地表に落葉が厚く堆積し、地表性昆虫類などの多い場所に限られており、このような環境が減少していると考えられる。 |
保全対策 |
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特記事項 |
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参考文献 |
阿部永他(1994)日本の哺乳類:東海大学出版会 |