本文
ミズラモグラ
| ミズラモグラ | Euroscaptormizura(Gunther) | 準絶滅危惧 |
|---|
| トガリネズミ目モグラ科 |
| 選定理由 | 分布域の一部において生息条件が悪化しており、種の存続への圧迫が強まっていると判断される。 |  |
|---|---|---|
| 形態の特徴 | 頭胴長80〜106mm、体重25〜35g。体毛は灰褐色〜黒色である。前足は大きく、外形的には平野部の耕作地に多いコウベモグラに似るが、より小型で、尾が長い。 | |
| 生息環境 | 山地帯〜亜高山帯の落葉広葉樹林内の土中に生息している。県内では確認個体が少なく不明な点が多い。 | |
| 生態 | 地表の腐植層下で生活し、ミミズ・昆虫・クモ類などを捕食している。 | |
| 分布状況 | 日本固有種。本州に局地的に分布する。県内では白川村、高山市荘川町、中津川市付知町、恵那市岩村町、下呂市萩原町などで確認されている。 |  |
| 減少要因 | 本種は地表の腐植層に生息するため、生息環境は地表に落葉が厚く堆積し、地表性昆虫類などの多い環境に限られる。 | |
| 保全対策 | 昆虫類など餌生物となる小動物が豊富な林床の保全・創出に配慮が望まれる。 | |
| 特記事項 | ||
| 参考文献 | 阿部永他（1994）日本の哺乳類:東海大学出版会 |
文責：梶浦敬一
