選定理由 |
分布域の一部において生息条件が悪化しており、種の存続への圧迫が強まっていると判断される。 |
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形態の特徴 |
頭から胴まで60〜80mm、尾の長さ約80mmで、背面は褐色で腹面は白色、体重約10gである。 |
生息環境 |
冬季は落ち葉や枯れ木などや地下に穴を掘り生息し、繁殖期の夏から秋には低地の水田、沼沢、河川敷のイネ科植物に鳥の巣のような球形の巣を作る。 |
生態 |
水面を泳ぐことができ、長い尾でバランスをとってイネ科の植物に登る。 |
分布状況 |
本州福島県、新潟県以南(2002年)に生息が報告されている。国外では旧北区に広く分布する。県内では瑞浪市、可児市、各務原市、岐阜市、羽島市に生息する。 |
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減少要因 |
生息域の湿地や湿原が土地開発で減少していること。水田では機械で刈り取られるばかりか田に水を入れる時期が限定されていること、河畔では流水の妨げになるということで土砂除去とともに河畔草原の喪失がある。 |
保全対策 |
巣の周辺の草を荒らさない。特に巣を見つけたら巣の周辺の草も折ったり倒したりしないようにし、ごみや食べ残しなど人間の臭いを残さないようにすること。 |
特記事項 |
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参考文献 |
- 全国カヤネズミ・ネットワーク編(2003)全国カヤマップ2002特別版:全国カヤネズミ・ネットワーク
- 阿部永他(1994)日本の哺乳類:東海大学出版会
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