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絹本水墨草座の釈迦像[けんぽんすいぼく・そうざのしゃかぞう]
分類 | 重要文化財 |
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指定別 | 県 |
所在地 | 揖斐郡揖斐川町小島瑞岩寺 |
所有者 | 瑞巌寺 |
指定年月日 | 昭和42年11月13日 |
この絵画は、巨岩の上に草座を敷き、その上に白い法衣をまとって坐った釈迦如来を描いたもので、如来は白い大きな月輪[げつりん]を光背にしている。
筆数は少なく簡潔で、自由に表現された釈迦像である。筆勢は非凡で気韻は高く、水墨の妙味の現れた作品である。また、絹地の傷み、画面の汚損は少ない。
寺伝によると、この絵画は中国南宋時代の画僧牧渓[もっけい]の筆で、後光厳院からの拝領品とされている。