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仙がい筆紙本水墨宝満山之図[せんがいひつしほんすいぼく・ほうまんさんのず]
仙がい筆紙本水墨宝満山之図[せんがいひつしほんすいぼく・ほうまんさんのず](※漢字「がい」=がんだれに圭)
分類 | 重要文化財 |
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指定別 | 県 |
所在地 | 揖斐郡揖斐川町小島瑞岩寺 |
所有者 | 瑞巌寺 |
指定年月日 | 昭和43年3月27日 |
宝満山之図は、画仙紙全紙に鳥瞰的展望の方法をとり、遠景は横筆を用い、すぐ前の樹木は垂直に筆触を並べている。虚飾のない率直な意力の世界に通じ、作品のもつ庶民性、風刺性など洒脱な味を伝えている。宝満山とは筑紫の修験道の山で、今日も霊場となっている。この作品は仙がいが端巌寺に90日間滞在した折りに描いたものである。落款には仙がい、梵仙がい、無方斎などがある。
仙がいは武芸川町(現関市内)高野河村甚吉の3男に生まれ、11歳のとき美濃市清泰寺で得度し39歳で博多の聖福寺に入り寛政元年(1789)住職となった。白隠の影響を受け、狩野派を学んだという。
(※漢字:「仙がい」の「がい」=がんだれに圭)