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絹本著色釈迦三尊図[けんぽんちゃくしょく・しゃかさんぞんず]
分類 | 重要文化財 |
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指定別 | 県 |
所在地 | 大垣市上石津町一之瀬 |
所有者 | 天喜寺 |
指定年月日 | 昭和49年6月18日 |
天喜寺に伝来する釈迦三尊図は3幅で対をなしており、中幅に釈迦如来、左幅に文殊菩薩、右幅に普賢菩薩が描かれている。
3幅とも描線には肥痩があり、賦彩は淡彩で濃淡の隈[くま]をとり、描線を活かして著色した清楚な感じの仏画であり、中国の宋・元時代の仏画の影響をうけている。
賦彩の褪色や剥落は少ないが、文殊菩薩の幅は、眼・鼻・口などの描線が消失している。
この3幅は、書画鑑定の古筆家[こびつけ]10代目了伴[りょうはん]が兆殿司[ちょうでんす]筆の折紙をつけているが、署名・印章はない。