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絹本著色羅漢図[けんぽんちゃくしょく・らかんず]
分類 | 重要文化財 |
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指定別 | 県 |
所在地 | 羽島市足近町直道 |
所有者 | 西方寺 |
指定年月日 | 昭和48年3月16日 |
羅漢図は、釈迦の教えを護ると誓った仏弟子をいい、その数は16人、500人などがある。前者を16羅漢、後者を500羅漢などと呼んでいる。
西方寺に伝来する羅漢図は2幅からなっており、奇岩石の間に立ったり坐ったりした羅漢を1幅に6人ずつ描いている。中国から渡来の羅漢図には怪異な顔をした禅月風の羅漢図と一般的な季龍眠風の羅漢図との2様式がある。西方寺のものは季龍眠風で、羅漢の面貌の表現は穏やかな中にそれぞれ個性が見え、のびやかな描線で描かれ、豊かな色彩を施してある。作者の署名や印章はないが、保存状態はよく、賦彩の剥落や褪色はない。