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社会生活基本調査結果2006
平成18年社会生活基本調査結果
平成18年社会生活基本調査結果の概要については、既に総務省統計局から公表されていますが、本稿は、岐阜県の特色についてその概要をとりまとめたものです。
<総務省統計局ホームページ(社会生活基本調査関係)><外部リンク>
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統計表のダウンロード(エクセル形式)
第1表行動の種類別生活時間の推移[Excelファイル/29KB]
第2〜3表生活行動の種類別行動者数行動者率の推移[Excelファイル/42KB]
第4表曜日、男女、ふだんの就業状態、年齢、行動の種類別総平均時間[Excelファイル/118KB]
第5表男女、行動の種類別総平均時間-都道府県[Excelファイル/99KB]
第6〜11表男女、ふだんの就業状態、年齢、生活行動の種類別[Excelファイル/169KB]
(インターネット・学習・スポーツ・趣味・ボランティア・旅行)行動者率[Excelファイル/169KB]
第12表男女、生活行動の種類別行動者率-都道府県[Excelファイル/43KB]
結果の要約
- 生活時間
本県は、全国に比べて2次活動時間が長い - 生活行動
- 行動者率が高いのは、「ボランティア活動」「旅行・行楽」「インターネットの利用」
- ボランティア活動では特に道路や公園の清掃などの「まちづくりのための活動」、
- 旅行・行楽では、気軽に楽しめる「行楽(日帰り)」が高い
結果の概要
生活時間に関する結果
11日の生活時間の配分
(1)概観
1次活動時間、2次活動時間は増加、3次活動時間は減少
本県の、15歳以上の人の、1日の生活時間(週全体平均)をみると、睡眠、食事などの1次活動時間は10時間29分、仕事、家事などの2次活動時間は7時間17分、自由に使える時間である3次活動時間は6時間14分となっている。男女別にみると、1次及び2次活動時間は、女性の方が長く、3次活動時間は男性の方が長い。
前回(平成13年)と比べると、男女とも3次活動時間が減少し、男性では2次活動時間が、女性では1次活動時間が増加している。
全国と比べると、本県の2次活動時間は13分(男性14分、女性12分)長い。
21次活動時間
(1)睡眠時間
男女ともに減少
1次活動時間の大半を占める睡眠時間は、男性7時間47分、女性7時間32分で、男性の方が15分長くなっている。前回と比べると、全国同様、男女ともに減少している。
32次活動時間
(1)仕事時間
女性の仕事時間が増加
2次活動の約半分を占める仕事時間を、有業者についてみると、男性7時間9分、同女性5時間10分となっており、全国と同様に男性の方が約2時間長い。
前回と比べると、男性は7分、女性は16分増加した。
全国(男性7時間、女性5時間)と比べると、男性9分、女性10分長い。
曜日別にみると、土曜日は減少しているが、平日及び日曜日は増加している。
(2)家事関連時間
依然として大きな男女差
家事関連(家事、介護・看護、育児及び買い物)の時間を合計して、男女別にみると、男性が43分、女性が3時間45分で、全国同様、依然として女性が男性を大きく上回っている。
43次活動時間
(1)休養等自由時間活動の時間
休養等自由時間活動の時間は前回より減少
3次活動時間のうち休養等自由時間活動(テレビ・ラジオ・新聞・雑誌及び休養・くつろぎ)の時間は3時間56分で、3次活動時間の約6割を占めている。
(2)積極的自由時間活動の時間
積極的自由時間活動の時間は男性が女性より長い
積極的自由時間活動(学習・研究(学業以外)、趣味・娯楽、スポーツ及びボランティア活動・社会参加活動)の時間をみると1時間06分で、男女別にみると、男性は1時間15分、女性は58分と男性が17分長くなっている。
生活行動に関する結果
1インターネットの利用
- 男性の61.5%、女性の55.2%がインターネットを利用
「インターネットの利用」の行動者数(過去1年間、10歳以上)は108万9千人で、行動者率(10歳以上人口に占める割合)は58.2%となっている。男女別にみると、男性は61.5%(行動者数55万5千人)、女性は55.2%(同53万4千人)で、男性が6.3ポイント高くなっている。これを年齢階級別にみると、男女とも15〜24歳で9割を超え、年齢が高くなるにしたがって低下している。
行動者率(58.2%)は、仕事や学業での利用も含めていた前回(43.6%)と比べて、14.6ポイント上回っており、この5年間でインターネットの利用が広く生活に浸透したことを示している。
また、全国(59.4%)と比べると、本県はこれをやや下回っているものの、順位は12位である。
注:平成18年の「インターネットの利用」には仕事や学業などで利用したものを除く。(平成13年は仕事や学業などで利用したものも含む。) - 最も行動者率が高いのは「電子メール」「インターネットの利用」の種類別に行動者率をみると、「電子メール」が46.0%と最も高く、次いで「情報検索及びニュース等の情報入手」(39.2%)、「画像・動画・音楽データ、ソフトウエアの入手」(24.5%)などとなっている。これを男女別にみると、いずれも男性の方が高くなっている。
2学習・研究
- 女性の方が高い行動者率
「学習・研究」の行動者数は59万2千人で、行動者率は31.7%となっている。男女別にみると、男性が30.7%(行動者数27万7千人)、女性が32.5%(同31万4千人)となっており、女性が1.8ポイント高くなっている。
行動者率を前回と比べると、3.0ポイント低下している。これを男女別にみると、男性が3.3ポイントの低下、女性が2.9ポイントの低下となっている。
全国(35.2%)と比べると、本県は3.5ポイント低く、順位は25位となっている。
行動者率を年齢階級別にみると、15〜24歳が47.6%と最も高く、45歳以上は年齢が高くなるにつれて低下している。男女別にみると、10〜14歳を除くすべての年齢階級で女性の方が高くなっている。
注:「学習・研究」は社会人の職場研修や、児童・生徒・学生が学業(授業、予習、復習)として行うものは除き、クラブ活動や部活は含む。 - 「パソコンなどの情報処理」は行動者率が低下
「学習・研究」の種類別に行動者率をみると、「パソコンなどの情報処理」が10.8%と最も高く、次いで「芸術・文化」(8.8%)、「英語」(7.5%)などとなっている。
前回と比べると「パソコンなどの情報処理」は5.0ポイント低下、「芸術・文化」は1.2ポイント上昇などとなっている。男女別にみると、男性は「パソコンなどの情報処理」が最も高く、次いで「商業実務・ビジネス関係」、「英語」などとなっている。女性は「家政・家事」が最も高く、次いで「芸術・文化」、「パソコンなどの情報処理」などとなっている。
3スポーツ
- 若年層で高い行動者率
「スポーツ」の行動者数は118万2千人で、行動者率は63.2%となっている。男女別にみると、男性が68.3%(行動者数61万6千人)、女性が58.5%(同56万5千人)となっており、男性が9.8ポイント高くなっている。前回と比べると10.0ポイント低下しており、男女別には、男性が11.9ポイントの低下、女性が8.2ポイントの低下となっている。
全国(65.3%)と比べると、本県は2.1ポイント低く、順位は28位となっている。
行動者率を年齢階級別にみると、10〜14歳が90.0%と最も高く、おおむね年齢が高くなるにつれて低下している。男女別にみると、すべての年齢階級で男性の方が高くなっている。
注:平成13年の10〜14歳の行動者率は公表されていないので、便宜公表資料から人口、行動者数を求めて算定した。 - ほぼすべての種類で低下した行動者率
「スポーツ」の種類別に行動者率をみると、「ウォーキング・軽い体操」が31.3%と最も高く、次いで「ボウリング」(20.9%)、「水泳」(12.1%)などとなっている。男女別にみると、男女ともに「ウォーキング・軽い体操」、次いで「ボウリング」などの順となっている。
比較可能なスポーツの種類について、前回と比べると「ウォーキング・軽い体操」が11.8ポイント低下、「水泳」が7.3ポイント低下などとなっており、0.3ポイント上昇した「サッカー」を除くすべての種類で行動者率が低下している。
4趣味・娯楽
- 8割超が「趣味・娯楽」を行う
「趣味・娯楽」の行動者数は157万4千人で、行動者率は84.2%となっている。男女別にみると男性が83.9%(行動者数75万7千人)、女性が84.5%(同81万7千人)で、女性が0.6ポイント高くなっている。前回と比べると、行動者率は2.8ポイント低下しており、男女別には、男性が3.4ポイント、女性が2.3ポイント低下している。
全国(84.9%)と比較すると、本県は0.7ポイント低く、順位は18位となっている。
行動者率を年齢階級別にみると、15〜24歳が最も高く、おおむね年齢が高くなるにつれて低下している。男女別にみると、10〜14歳と45〜54歳を除くすべての年齢階級で女性の方が高くなっている。 - 「テレビゲーム、パソコンゲーム」は行動者率が上昇
「趣味・娯楽」の種類別に行動者率をみると、「CDなどによる音楽鑑賞」が47.2%と最も高く、次いで「DVDなどによる映画鑑賞」(41.8%)、「映画鑑賞」(36.2%)などとなっている。これを男女別にみると、男女ともに「CDなどによる音楽鑑賞」が最も高く、次いで男性は「DVDなどによる映画鑑賞」、「テレビゲーム、パソコンゲーム」、女性は「趣味としての読書」、「DVDなどによる映画鑑賞」となっている。
比較可能な「趣味・娯楽」の種類について、前回と比べると、「カラオケ」(9.0ポイント低下)、「園芸・庭いじり・ガーデニング」(6.9ポイント低下)など、ほとんどの種類で前回を下回る中で、「テレビゲーム・パソコンゲーム」は3.2ポイント、「映画鑑賞」が0.6ポイントの上昇となっている。
5ボランティア活動
- 行動者率は全国を上回り、順位は9位
「ボランティア活動」の行動者数は59万8千人で、行動者率は32.0%となっている。男女別にみると、男性が29.9%(行動者数27万人)、女性が34.0%(同32万9千人)と女性が4.1ポイント高くなっている。
前回と比べると、行動者率は6.5ポイント低下(男性8.9ポイント低下、女性4.2ポイント低下)している。
全国(26.2%)と比較すると、本県は5.8ポイント高く、順位は9位となっている。
行動者率を年齢階級別にみると、10〜14歳が44.3%と最も高く、男女別にみると、35〜44歳までは女性の方が高く、以降は男女ほぼ同じ率となっている。全国と比べると、すべての年齢階級で全国の値を上回っており、10〜14歳では16.1ポイント、65〜74歳では10.8ポイント高くなっている。
- まちづくりのための活動は6位
「ボランティア活動」の種類別に行動者率をみると、「まちづくりのための活動」が18.1%と最も高く、次いで「自然や環境を守るための活動」(8.2%)、「安全な生活のための活動」(7.7%)などとなっている。これを男女別にみると、男女ともに「まちづくりのための活動」が最も高く、男性は「自然や環境を守るための活動」、女性は「子供を対象とした活動」が続いている。
全国と比べると、最も高い「まちづくりのための活動」は全国(12.0%)を6.1ポイント上回り、順位は6位となっている。
- 平均行動日数はほとんどの種類で増加
平均行動日数をみると、「高齢者を対象とした活動」が25.5日と最も多く、次いで「子供を対象とした活動」が23.1日などとなっている。比較可能な「ボランティア活動」の平均行動日数を前回と比べると、「子供を対象とした活動」「安全な生活のための活動」、「健康や医療サービスに関係した活動」、「自然や環境を守るための活動」などが増加している。
6旅行・行楽
- 行動者率は全国を上回り、順位は11位
「旅行・行楽」の行動者数は144万8千人で、行動者率は77.5%となっている。男女別にみると、男性が76.5%(行動者数69万1千人)、女性は78.3%(同75万7千人)で、女性が1.8ポイント高くなっている。
前回に比べると行動者率は6.3ポイント低下しており、男女別にみると、男性が6.9ポイント、女性が5.8ポイントの低下となっている。
全国(76.2%)と比較すると、本県は1.3ポイント高く、順位は11位となっている。
行動者率を年齢階級別にみると、10歳から64歳までの年齢階級においてはほぼ80%を超え、35〜44歳で83.2%と最も高くなっている。男女別にみると15〜64歳のすべての年齢階級で女性の方が高くなっている。
注:平成13年の10〜14歳の行動者率は公表されていないので、便宜公表資料から人口、行動者数を求めて算定した。 - 6割超が行楽(日帰り)
「旅行・行楽」の種類別に行動者率をみると、「行楽(日帰り)」が62.0%、観光旅行では国内が48.6%、海外が7.3%となっている。これを男女別にみると、「行楽(日帰り)」、国内及び海外の「海外旅行」で女性の方が高くなっている。
前回と比べると、「観光旅行(国内)」は11.7ポイント低下、「行楽(日帰り)」は7.7ポイント低下などどなっており、「帰省・訪問など旅行(国内)」を除くすべての種類で行動者率が低下している。
全国と比べると、「行楽(日帰り)」は全国(60.0%)を2.0ポイント上回り、これ以外はすべての種類で全国を下回っている。