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近世の大甕(おおがめ)を復元しました【名滝遺跡】
令和6年度名滝遺跡発掘調査概要報告
今年度、令和元年度と令和2年度に調査した名滝遺跡(瑞浪市)の整理等作業を進めています。整理等作業の過程で出土した土器の接合作業を行いました。
大甕の出土状況
上の写真は、土器がまとまって土坑から出土した状況です。土器の底の部分は、原位置を保っていると考えられます。みつかった甕(かめ)の破片を接合した結果、下の写真のような形に復元することができました。近世の常滑窯でつくられた赤物(あかもの)とよばれる大甕で、口の直径が70センチメートル、高さが75センチメートルあります。大甕の内面が荒れることなくきれいな状態であることから、水甕として農作業などに使われたと考えられます。
復元後の大甕