ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ
トップページ > 組織でさがす > 文化財保護センター > 「美濃国」刻印須恵器が出土しました【芥見町屋遺跡(県事業)】

本文

「美濃国」刻印須恵器が出土しました【芥見町屋遺跡(県事業)】

令和6年度芥見町屋遺跡発掘調査(県事業)概要報告

芥見町屋遺跡(県事業)の調査では、長良川に近接する発掘区において、「美濃国」刻印須恵器を2点確認しました。当遺跡での「美濃国」刻印須恵器出土は過去1例しかなく、貴重な発見となりました(1例目は平成19年の岐阜市による調査時)。

みつかった「美濃国」刻印須恵器の写真です。
坏蓋内面に「美」の刻印が認められます。
「美濃国」刻印須恵器です。
坏蓋内面に「美濃□」の刻印が認められます。
今回見つかった遺物は、8世紀前葉のもので、当遺跡の南東に位置する老洞古窯跡群において製作されたと考えられます。2枚目の写真の須恵器は、金属器(佐波理)の形を写したつくりになっています。飛鳥時代には既にこうした金属器志向の新しい土器様式が展開していたとされています。