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神明神社絵馬殿[しんめいじんじゃえまでん]附絵馬
分類 | 重要文化財 |
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指定別 | 県 |
所在地 | 高山市天性寺町 |
所有者 | 東山神明神社 |
指定年月日 | 昭和39年12月8日 |
桁行3間、梁間2間、寄棟造、カラー鉄板葺(昭和39年の修理にて板葺を改造)。
絵馬殿は旧高山城内月見平に月見殿として建てられたもので、元禄5年(1692)領主金森氏出羽上之山に移封後高山城破壊に際し絵馬殿として移築されたものである。創建年代についての資料がないため詳らかでないが、舟肘木繰形[ふなひじきくりかた]、天井格縁の面割寸法は江戸初期に属するものであるが、その他の形式、技法は江戸中期のものであるところから、移築のとき絵馬殿としての改造がなされたようである。
神社に移築後さらに大正初年に位置が移動され、昭和18年(1943)には戦時中にもかかわらず腐朽のため応急処置が施されたが、物資不足にて暫定的な補修であったため、その後の腐朽が急速に進み、昭和39年(1964)解体修理が行われた。この修理において調査の結果痕跡に基づき復元されるとともに、解体前本殿正面通りにあったものを現位置に再び移動されたものである。