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法華寺本堂[ほっけじほんどう]
分類 | 重要文化財 |
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指定別 | 県 |
所在地 | 高山市天性寺町 |
所有者 | 法華寺 |
指定年月日 | 昭和45年8月11日 |
桁行8間、梁間6間、一重入母屋造[いりもやづくり]、銅板平板葺。
この建物は、建立の資料はないが、宝暦年間の平面図と加藤清正、光正のものと称する置物がある。寺伝によると加藤清正の没後清正の嫡孫光正、寛永9年(1632)7月当地に流着、翌10年7月16日蟄居の草庵に於いて逝去し、その一周忌のみぎり高山城の一郭を移築し以て光正の菩提追善にと現本堂を建立したという。
建築年代についての確証はないが、建物外観は比較的簡素であるが雄大な風格を備え、内陣廻りには桃山時代風の蟇股[かえるまた]を置いているなど、寺伝にあるように移築したとも考えられる。後世改造した部分もあるが、建物自体からみて、江戸初期の建造と思われる。