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古代の土器焼成坑がみつかりました【芥見町屋遺跡(国事業)】
令和6年度芥見町屋遺跡発掘調査(国事業)概要報告2
芥見町屋遺跡における古代土師器の生産
5月からはじまった芥見町屋遺跡(国事業)の調査では、今年度の発掘区でも弥生時代後期から古墳時代初頭、古代の集落跡が立地していることがわかってきました。調査開始直後から、多数の竪穴建物を検出したほか、これまでの調査でもみつかっていた古代の土器焼成坑(令和5年度現地見学会資料参照)を確認しました。
土器焼成坑と物原の検出状況
土器焼成坑と物原(土器捨て場)の様子です。写真奥の土坑で土師器の甕などを焼成し、不良品を写真手前側に廃棄した結果、土器が弧状に集積したと考えられます。
底面が焼けた土坑
今回の調査では、上の写真のような底面が赤く焼けた土坑を複数確認しています。昨年度までの調査でも各地点で同様な遺構がみつかっていることから、このあたり一帯で古代の土師器生産が行われていたと考えられます。