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永照寺本堂[えいしょうじほんどう]
分類 | 重要文化財 |
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指定別 | 県 |
所在地 | 羽島市福寿町 |
所有者 | 永照寺 |
指定年月日 | 昭和30年8月30日 |
入母屋[いりもや]、妻入[つまいり]、唐破風向拝[からはふごはい]付、屋根桟瓦葺[さんかわらぶき]、周囲に浜縁[はまえん]を巡らし正面に木階[もっかい]を設ける。
明倫堂始原(尾府聖堂記)によれば、この建物はかつて尾張明倫館の聖堂であったことが分かる。明治維新後廃藩置県となり、明倫館も廃止されるや聖堂も売却に出され、明治6年(1873)に羽島市平方の永照寺に移され、本堂に改築された。
平面堅長、妻入で、外観は均整のとれた威厳を有している。また、内陣を外陣より2尺以上も高くするなど、あまり一般寺院にはみられない形式である。聖堂の建築も種々の変遷があったようであるが、天明頃の一形式を知る上で貴重な資料である。