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中切日焼遺跡の調査成果を紹介します
所在地
高山市中切町(たかやましなかぎりまち)
地図<外部リンク>
時代
古代(飛鳥時代・平安時代)・近世
発掘区遠景(南から)
発掘状況
中切日焼遺跡は、高山盆地北西端の丘陵地、東側斜面上に立地しています。調査では飛鳥時代の掘立柱建物1棟、竪穴建物7棟、平安時代の竪穴建物1棟をはじめ、飛鳥時代・平安時代・近世の遺構や遺物を確認しました。また、中切日焼遺跡に隣接する日焼(炭焼き)古窯跡で焼かれたと考えられる瓦も出土しました。
A区全景(南から)
B区全景(南から)
掘立柱建物
掘立柱建物(SB1)は、建物の内部に碁石を並べたように柱穴が配置される総柱建物です。多くの柱で床を支え、かなりの荷重に耐える構造から倉と考えられます。建物は真北方向を向いています。
掘立柱建物(SB1)全景(南から)
竪穴建物
平安時代の竪穴建物(SI7)は、北側の壁際にカマドが造られていました。また、建物の埋土からは灰釉陶器が出土しました。
竪穴建物(SI7)全景(南西から)