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岐阜別院本門[ぎふべついんほんもん]
分類 | 重要文化財 |
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指定別 | 県 |
所在地 | 岐阜市西野町 |
所有者 | 本願寺岐阜別院 |
指定年月日 | 昭和50年7月17日 |
宝暦6年(1756)の建立で、門の形式は4脚門に属し、様式はほぼ唐様[からよう]の様式を用い、屋根入母屋造[いりもやづくり]本瓦葺、規模はこの種の4脚門としてはまれにみる大型なものである。中心部の柱は円柱、その他は角柱を用い、柱下には唐様特有の石製礎盤をおき、虹梁[こうりょう]・頭貫[かしらぬき]の木鼻[きばな]には唐獅子・象鼻などの彫刻を施し、頭貫下の幕板には波形の彫刻を入れ、台輪[だいわ]には飾金具を打ち、門の中心柱両脇の腰羽目・欄間などにも菱組みの欄間、貫下には花狭間[はなざま]の彫刻を用いている。中央間両開き桟唐戸上部幕板にも桐その他の彫刻を入れるなど荘厳さをましている。組物は二手先[ふたてさき]詰組尾垂木[おたるき]入り・二軒扇垂木[ふたのきおうぎたるき]、両脇には左右対照にほぼ前記同様の脇門を設けるなど正に豪華なものである。なお、この門は総欅で、彫刻装飾の多彩なことなど、よくこの時代の特徴を表している。